仮面ライダーゴースト第四話
平成仮面ライダー第十七作「仮面ライダーゴースト」。
第四話「驚愕!空の城!」。
天空寺タケル(西銘駿)、御成(柳喬之)、月村アカリ(大沢ひかる)の探偵社「不可思議減少研究所」に仕事を依頼すべく来たのは千石コーポレイションの社員、黒田秀夫(須藤公一)。社長の羽柴信良(湯江健幸)の様子が変になったことの裏面には、傘下の企業各社で怪奇現象が多発していることとの関係もあるのではないかと睨んで、その調査を依頼したいという話。
羽柴信良の先祖は、織田信長で有名な織田家に代々仕えていた家臣で、下級の武士だったが、織田信長の代に取り立てられたらしい。豊臣秀吉かと思わせるが、織田家に代々仕えていたという点で別人であるらしいと判る。羽柴信良は先祖が織田信長から褒められて取り立てられた際の古文書を大切にしていて、今回、眼魂を生じる宝となったのはそれだった。千石コーポレイション傘下の企業は、浅井産業、北条通信、武田ケミカル等。傘下に入ろうとしなかったのは毛利。まさしく戦国。黒田というのはもちろん黒田如水に因んでいるのだろうが、「くろだひでお」と聞けば、むしろ東京大学史料編纂所で教授をつとめていた中世史家の黒田日出男を連想させてしまう。
天空寺タケルは見るからに頼りなさそうだが、それが戦闘の只中にも微妙な選択の間違いをしてしまった場や、勘違いをしていたことに気付いた場に出てくると、悲愴感を完全に消去してくれて、安心して見ることができるようにしているのかもしれない。