ミカンニャン不在/ロボニャンF型の非ドラえもん性

ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百十話を視聴。
ニャンパチ先生の話と、ケータの話(そしてUSAピョン&5年1組の話)。
ニャンパチ先生の流浪の第六回。
流浪の教師と化したニャンパチ先生の今回の訪問先はギャンギャン学園。生徒ではなく生徒の親がギャンギャン煩い学園。ムリカベの父は、むりだ城。砂夫の父は、大山砂夫。最後には参観日があり、ヒライ神の脇には雷オトンと聖オカンが揃って登場。今回は、ニャンパチ先生が「腐った蜜柑」を語らず、ゆえにミカンニャンも登場なし。
帰り道はランドセルじゃんけん!の事件。
今回、ケータの周囲にはどういうわけかウィスパーもジバニャンも不在。そしてケータに召喚されたのはロボニャンF型。ロボニャンF型がケータのささやかな願いをかなえようとする話は殆ど例外なく面白い展開になる。それはロボニャンF型の思い付く解決策が凄まじく過激で無茶苦茶だからでもあるが、ケータの注文が細かいからでもある。ケータが荒唐無稽な解決策をも素直に受け容れ得る人だったなら、ロボニャンF型も、ドラえもんにはなり得ないにしても、ドラえもんの贋物にはなり得ていたろう。
五年一組の第五回。
妖怪ウォッチの面白さを支える基盤は、身の回りの困った出来事は全て妖怪の仕業であり、それを解決するためには妖怪の力が必要である…という設定にある。しかるに、もし妖怪の力を軽く無効化し得る程に強烈な人間が身近な場所に数多いるとなると、もはや妖怪ウォッチ自体が必要なくなってしまい、話は根底から破綻する。今週で五回目を迎えた五年一組の物語がそれに他ならない。制作者はどうして今まで築き上げてきた面白さを自ら破壊し続けるのだろうか。コマさんに倣って「謎ズラ、謎ズラ」と云わざるを得ない。