妖怪F1グランプリ
ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百十九話を視聴。
今回は三十分間を一本の話が占める久し振りの長編。
妖怪F1グランプリ事件。
主人公はもちろんケータ&ウィスパー&ジバニャンだが、USAピョン&イナホ(五年一組)も合流した。
両陣営が対決したのは妖魔界における自動車レース。妖怪F1グランプリと呼ばれ、妖1と略称される。主催者は魔ウンテンという名の妖怪。魔ウンテンは今回、さくらニュータウンに居住する妖怪たちを招待してレースを開催し、妖怪ウォッチを有する人間二名をも特別に招待した。
実況中継をつとめるのはクリム・スタインベルトで、解説者をつとめるのがコマさん&コマじろう兄弟。コマさん&コマじろう兄弟を載せる気球を飛ばしているのはメラメライオン。
出場者。「ツッパリレーサー」=グレるりん。「不屈のゴーケツ魂!」=ムリカベ。「遥か未来から来た鉄人!」=ロボニャンF型。「不沈艦隊」=迷い車&だっせんしゃ。「燃えるブリザード!」=あつガルル&ふぶき姫。「イケメン妖怪三銃士!」=キュウビ&オロチ&ハナホ人。「キング・オブ・フツー」=ケータ&ジバニャン&ウィスパー。「魔の5年1組代表!!」=イナホ&USAピョン。
本来は最強であるはずのオロチ&キュウビに、なぜか「イケメン妖怪」ではなく強くもないハナホ人を加えたことで強さを完全に打ち消していた点に、ゲーム演出家としての魔ウンテンの巧さが窺える。同じく最強であり得たはずのロボニャンF型も、からくりベンケイが応援席に招かれていたことで弱体化された。
レースが灼熱の砂漠へ突入したところで俄然、あつガルルの快進撃が始まったが、それを阻止すべくオロチ&キュウビが攻撃を開始。ふぶき姫がこれを迎え撃ち、激しいバトルを繰り広げた。バトルを制したのは意外にもハナホ人。ふぶき姫の精神に打撃を与え、動きを止めた。
次いでバトルを繰り広げたのはジバニャンとオロチ。百烈肉球とヤマタノオロチの対決。その隙にケータはハナホ人を攻撃してオロチ&キュウビを巻き込み、ついに脱落させた。ケータの戦略が見事だった。
追い上げるケータと、焦るイナホ。イナホは敵を撃退すべく、はつでんしんを召喚。対するケータは、ヒライ神を召喚して迎撃。今まで数多くの妖怪たちとの間にバトルを繰り広げ、数多くの妖怪たちを真の友達妖怪にしてきたケータには流石一日の長があったと云うべきか、ケータが追い上げ、追い越して優勝した。
ケータの優勝が決まったとき、オロチやキュウビは悔しそうだったが、ふぶき姫、あつガルルやハナホ人までも喜んでいたのはケータの人気、人望の程をよく表している。
優勝したケータにはさらに赤鬼、レッドJ、マイティドッグとの決勝戦が待っていたという恐ろしい「オチ」も付いて、実に見応えのある三十分間だった。作画も格別に素晴らしく、これを映画化しても良かったのではないのか?と思われた程。久し振りに「妖怪ウォッチ」の本気を見た。