黒ジバニャンと黒コマさん第一回/コマさんコマじろう香川旅行/メリケンレジェンド妖怪

今日は再び寒い日で、午後には雪も舞っていた。
ところで。
ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百五十六話を視聴。
コマさんの話が一つ。ケータとウィスパーとジバニャンの話が二つ。ただし二つの内一つは「黒い妖怪ウォッチ」の第一回目。
黒い妖怪ウォッチ。一人目。ケータ。
画風も話も普段とは違う。ジバニャンもコマさんもケータも別人のように変わり果て、ジバニャンとコマさんに至っては声さえも異なる(黒いジバニャンの声優は布施川一寛、黒いコマさんの声優は矢部雅史)。それなのにケータは声だけ普段と同じ。黒いジバニャンは取って付けたように「ニャン」と云い、黒いコマさんは取って付けたように「もんげー」、「ズラ」と云う。黒い妖怪ウォッチはウィスパーの声で言葉を発する。
コマさんコマじろうの日本全国「もんげー!」旅(第五回)。IN香川。
香川へ向かうべく瀬戸内海を船で渡る途上、コマさん&コマじろうは鳴門の渦潮を見物。徳島へ行くときには鳴門には寄らないのか、それとも四国では香川にしか来ないのか。
矢良瀬古里無編著『全国ビックリツアーガイドブック』には「それは果たして飲みこめるのか!?香川にはコシのありすぎるうどんが存在していた」と記されていたが、その正体は、讃岐ウドンではなく、ウドンの素材で拵えられた女体の人形。職人のような扮装をしながらも雑念に囚われ、腰のくびれを際立たせるようにそれを拵えたのは無論、じんめん犬。かつて見たことのある光景で、当然、じんめん犬は二人の警察官に捕縛されて牢に入れられた。もはや香川とは何の関係もない。
次回の行先は奈良。東大寺の大仏と春日大社の鹿。
妖怪スピーチ姫の事件。
この話も、昔懐かしい妖怪ウォッチの風味を漂わせる。教室内で奇妙な事態が発生し、原因をなしたのは妖怪であり、ケータはその恩恵には与れないという展開。ケータを酷い目に遭わせるのがフミカとジバニャンであるところまで含めて懐かしい趣。
ウィスパーは不二家ペコの如く口の端に小さく舌を出してみせる顔を見せた。
それで今回登場したのはメリケン・レジェンド妖怪のスピーチ姫。グローバル企業のカリスマ創業者やメリケン国の大統領にも憑いて演説を成功させていた。まさしく「泣く子も黙る」レジェンド妖怪。
そんな恐るべきスピーチ姫は、五年二組の生徒たちの内、ケータを除く皆に憑いて好影響を与えていたばかりか、実はケータの父にも憑いて仕事を成功させていた。しかるにそれにもかかわらずケータにだけは好影響を及ぼさず、酷い目に遭わせてしまった。どう見てもケータを狙ってそこへ出現したとしか思えない。
ケータの頭に大きな蜂が停まったとき、五年二組の人々は焦ったような、緊張の顔で見詰めていた。もともと困ったような顔をしている木村マモルのこのときの顔は、まるで施川ユウキの漫画の登場人物のようだった。