マギ第三十六巻/物語における適切な制約という条件

 小学館少年サンデーコミックス大高忍『マギ』第三十六巻を漸く読んだが、何巻か前から毎回同じ感想を抱かずにはいなくなっている。物語の開始時には一体どんな物語になる予定だったのか?それとも予定通りに展開してきているのか?という感想。それ程にも、物語の開始から間もない時期の展開は面白く、期待させるに十分だった。
 物語を面白くする条件の一つは、適切な制約の存在にある。制約があるから摩擦や葛藤が生じ、努力や情熱の余地も残される。仮に、何の制約もなくなった相手を前にして今や何も打つ手が残されていないという制約しか存在しないなら、それは適切な制約であるとは思えない。何故なら敵の側には制約がないので何の摩擦も葛藤も生じ得ず「行為(ドラマ)」が成立しようがないから。それが『マギ』第三十六巻の状況だろう。

Free!第三期には期待できるのか

 Free!第3期の決定を祝福する声は多いが、Free!再構築宣言の結果に失望させられた者は少数派だろうか。岩鳶中学水泳部1年の4人が数ヶ月で離散し、高校卒業時には橘真琴が競泳を諦め、七瀬遙がそれを止めようともしない理不尽が、第3期で解消され得るとでも言うのだろうか。

 

特別版Free!-Take Your Marks-鑑賞一回目

 休日。昼まで殆ど寝ていたが、二日前に封切られた映画「Free! TYM」を観に行こうと思い、予約して外出。上一万駅と古町駅で乗り換えて衣山駅で降車。
 これから観ようとしている映画の登場人物の中では七瀬遙とともに橘真琴を贔屓にしてはいるが、それゆえに緑色の服や荷物を愛用しているわけではなく、偶々ではあるが、それにしても今日、全身ほぼ緑色で映画館へ向かおうとしていたのは痛い人にしか見えなかったかもしれない。ともかくも昼二時十分頃にはシネマサンシャイン衣山に到着。直ぐに発券を済ませ、入場開始のときアイス抹茶オレを買い、来場者特典を受け取って入場。
 昼二時三十五分から「特別版 Free! -Take Your Marks-」(Free_TYM)を鑑賞した(一回目)。
 全四話から成る内の第一話の演出を手がけたのは「聲の形」の山田尚子監督で、第二話の演出を手がけたのは「ハイ☆スピード!」と「氷菓」の武本康弘監督だった。このことに最も驚かされた。第二話は温泉旅行の話だったが、思えば「氷菓」にも「小林さんちのメイドラゴン」にも温泉の話があった。武本康弘監督は温泉の話の愛好家だろうか。
 テレヴィアニメ「Free!」と「Free!ES」の支離滅裂な話を引き継いで映画「ハイ☆スピード!」にまで害を及ぼしている点では「Free! -Timeless Medley-」と同じではあるが、七瀬遙が岩鳶中学校水泳部を急に辞め、橘真琴までも続いた直後、桐嶋郁哉が橘真琴とは話をしていた場面があったのは云わば不幸中の幸いだったろう。そして桐嶋夏也の格好良さは懐かしかったが、なるほど、その演出を手がけたのが武本康弘監督であるなら納得せざるを得ない。
 今日これを観て、微かに望みがあると感じられた点があったとすれば、それは桐嶋夏也がスポーツ医学専攻の友、芹沢尚が競泳に復帰してくれることを待望していたところにある。人物の造形と役割において芹沢尚によく似ていると云える橘真琴の競泳への復帰を、七瀬遙も待望して然るべきではないのか?と連想されたが、無益な期待でしかないのだろうか。
 ところで、シネマサンシャイン衣山の上映室前の廊下には年末公開の映画「妖怪ウォッチ」の看板が早くも設置されていて、そこではゲゲゲの鬼太郎がジバニャンたちと一緒に並んでいた。今年は期待して良いのだろうか。
 家具店で香の蝋燭を買い足したあと、本町六丁目駅で市内電車に乗り、道後まで戻った。

 

 

 

 

久し振りの髪切/ポケモンストアでハロウィン特典を受け取る/田中くんはいつもけだるげ第八巻

 休日。久し振りに本当に休める日。ゆえに午後まで殆ど寝ていたが、このところ頭髪が膨大に伸びていて大変な事態に至っていたので、二時半頃に予約を入れ、準備を整えて外出。夕方四時半頃、エミフルMASAKIの美容店に行って漸く髪切。髪切は店長氏、洗髪は面白い事故話のアシスタント氏。店を出るときには店長氏と一緒に以前切ってもらったトップスタイリスト氏も見送ってくれた。店を出たのは六時頃。
 エミフルMASAKI内の通路のベンチに腰掛けて不図、ここのシネマサンシャインの上映時刻表を検索してみれば既に「打ち上げ花火」の上映期間は終了していた。「Fate」のレイトショーはあるようだったが、夜遅くなり過ぎるので今日は辞めておこうと思い、ついでに衣山のシネマサンシャインの時刻表を検索してみれば、丁度六時から「Free! TYM」の舞台挨拶のライヴヴューイングが始まるようだったが、間に合うわけがないので断念。
 ポケモンストアで色々見ていたところ、ハロウィン特典であるのか、ミミッキュのフォトプロップスを頂戴したので、何も買わないわけにはゆかないと思い、オレンジ色のピカチュウ文様ハンドタオルを一枚購入。
 次に書店へ行き、「田中くんはいつもけだるげ」第九巻と第八巻を購入。購入に先立ってiPhoneを用い、このブログで「田中くんはいつもけだるげ」の記事を検索し、第七巻までしか購入していなかったことを確かめた。思うに、購入し読了した書についてブログ等に記しておくことの利点は、久し振りに来た書店で、見かけた書を既に持っているのか未だ持っていないのかを検索して確認できるところにある。おかげで「田中くんはいつもけだるげ」の第九巻も第八巻も安心して購入できた。他に「打ち上げ花火」第一巻と、「マギ」第三十六巻も購入。
 家具店にも寄って香の蝋燭二個を買って古泉駅へ。郊外電車と市内電車を乗り継いで帰宅。
 そして未明に「田中くんはいつもけだるげ」第八巻。田中と白石の仲が予想外の深化。しかも宮野が白石のためにさり気なくも強引な応援をしていた。これがどうなってゆくのか第九巻が気になる。そして改めて思うのは、加藤は「放課後ヒーロー」の進化系ではなかろうかということ。

 

往路のみ観光旅行気分を味わって台風の中を一直線に帰る

 台風の接近しつつある中、今日は香川へ行かなければならなかった。用事は午後にあるから、そのまま高松にでも一泊すれば楽しかろうと思われたが、生憎、台風は日曜に最も接近すると予想されていたので、迂闊に一泊もすれば容易には帰り得なくなる恐れもあると想像された。しかも先日来、インターネット上に検索するに、高松のホテルには空室が乏しく、あっても宿泊料が高騰していて、今朝あらためて調べてみても、流石に空室が増えてきていて料金も低下してきてはいたが、台風の中を敢えて一泊するに足る程の安さにはなっていない気がした。それで宿泊の準備をせず日帰りの予定で準備して朝に出立。
 早めに松山駅へ行ったが、松山駅を発ったのは十時二十五分頃。定刻は二十一分だが、数分間の遅れが生じたらしい。そして多度津駅に着いたときには、時刻の遅れは九分間にも及んでいた。しかるに幸い、琴平行の列車が六分間も待ってくれていたおかげで直ぐに乗り換えることができた。ありがたいこと。
 昼十二時五十分頃、無事に終点の琴平駅に着いたので、先ずは参道の手前にあるウドン店に寄り、狸ウドンと名付けられた讃岐ウドンで昼食。
 観光旅行気分を味わい得たのはそこまで。店を出たあと直ぐに移動を始め、二時には目的地に着いて仕事を開始。色々焦ることもあったが、親切にしてもらえて気分よく成果を得た。夕方四時頃に仕事の場をあとにして移動を開始。讃岐の金刀比羅宮の手前まで行きながら参拝もしないで帰るのは、台風を避けるための安全策ではあったが、勿体なく虚しいことではあった。松山へ戻るの途上、凄まじい風雨を窓の外に見たのは新居浜の辺だったろうか。大型食料品店に寄って、家に寛ぎ得たのは夜七時半頃。大根と椎茸を砕いて煮込んで鮭と一緒に食べて、早めに寝て、起きたのは翌朝九時頃。

 

ジバニャン型コマさん&コマさん型ジバニャン/ガブニャン集団に立ち向かうネコ2世/エンマ大王主催の妖怪ハロウィンの予告編

 ニコニコ動画の「テレビ東京あにてれちゃんねる」(http://ch.nicovideo.jp/ch7)内の「妖怪ウォッチ」公式チャンネル(http://ch.nicovideo.jp/youkai-watch)で配信された第百九十三話を視聴。
 〇。
 最初にウィスパーとジバニャン型コマさん、コマさん型ジバニャンによるハロウィン到来を告げる口上あり。
 一。
 バスターズトレジャー編第十四回「ハロウィンガブガブ遺跡」。
 今回は全員集合。「大大大冒険家のインデイさんズラ」ことインディ・ジョーズと、ジバニャン、コマさん、ネコ2世、ゾン・ビー・C(チョッパー)、さらにはMr.スコップまでも加わってハロウィンガブガブガブ遺跡を探索。その内部はハロウィンの仮面や衣服、料理や菓子で盛大に飾られた賑やかに楽しげな空間。インディ・ジョーズは「ガブガブ遺跡」という名称から水をガブガブ飲まされる拷問を想像していたが、実際にはコマさん好みのソフトクリームをガブガブ食べ放題。射的をはじめ遊戯も豊富。しかも遺跡の最奥にある秘宝の室までは道案内の説明板までも施された文字通り「至れり尽くせりズラ!」の親切な場所。Mr.スコップは「休日に行きたいダンジョン・ランキングのトップ」と形容した。
 しかしネコ2世には「ガブガブ遺跡」という名に微かな憶えがあった。かつてダンジョン攻略のため膨大な書庫で検索していた際に知った。この遺跡の最奥に潜んでいるのが秘宝妖怪ではなく、ガブニャンであることを。
 興味深いことに、今回もこのダンジョン内にはヨコドリ団も来ていて、一行の眼前でガブニャンに襲われていた。他に、メロンニャン、ミカンニャン、ブドウニャンのフルーツニャン一行も来ていたが、やはりガブニャンに襲われた。ゾン・ビー・C(チョッパー)までも含めて皆が次々ガブニャンに変身させられた中、唯一残っていたネコ2世の活躍で辛うじて一行は復活できたが、ヨコドリ団とフルーツニャン団と「インデイさん」の妹シンディ・ジョーズはどうなったろうか。
 二。
 トムニャンのトリック・オア・トリックだミャウ!事件。
 ケータの隣人ジェリーは菓子を拵える名人。しかるに完成させたあとメイプルシロップを多量にかけてしまうのが残念。
 今回の話は「トムニャンのトリック・オア・トリックだミャウ!」と銘打たれてはいるが、実際には意外にもトムニャンの話ではなく、あくまでもケータとジバニャンとウィスパーが妖怪ハロウィンの始まりを知る話。妖怪ハロウィンの趣旨は「トリック・オア・トリート」ではなく「トリック・オア・トリック」で、それを発案し開催するのは畏れ多くも妖魔界の帝王、エンマ大王。その本編は次週。今週のこの数分間は予告編に過ぎなかった。