往路のみ観光旅行気分を味わって台風の中を一直線に帰る

 台風の接近しつつある中、今日は香川へ行かなければならなかった。用事は午後にあるから、そのまま高松にでも一泊すれば楽しかろうと思われたが、生憎、台風は日曜に最も接近すると予想されていたので、迂闊に一泊もすれば容易には帰り得なくなる恐れもあると想像された。しかも先日来、インターネット上に検索するに、高松のホテルには空室が乏しく、あっても宿泊料が高騰していて、今朝あらためて調べてみても、流石に空室が増えてきていて料金も低下してきてはいたが、台風の中を敢えて一泊するに足る程の安さにはなっていない気がした。それで宿泊の準備をせず日帰りの予定で準備して朝に出立。
 早めに松山駅へ行ったが、松山駅を発ったのは十時二十五分頃。定刻は二十一分だが、数分間の遅れが生じたらしい。そして多度津駅に着いたときには、時刻の遅れは九分間にも及んでいた。しかるに幸い、琴平行の列車が六分間も待ってくれていたおかげで直ぐに乗り換えることができた。ありがたいこと。
 昼十二時五十分頃、無事に終点の琴平駅に着いたので、先ずは参道の手前にあるウドン店に寄り、狸ウドンと名付けられた讃岐ウドンで昼食。
 観光旅行気分を味わい得たのはそこまで。店を出たあと直ぐに移動を始め、二時には目的地に着いて仕事を開始。色々焦ることもあったが、親切にしてもらえて気分よく成果を得た。夕方四時頃に仕事の場をあとにして移動を開始。讃岐の金刀比羅宮の手前まで行きながら参拝もしないで帰るのは、台風を避けるための安全策ではあったが、勿体なく虚しいことではあった。松山へ戻るの途上、凄まじい風雨を窓の外に見たのは新居浜の辺だったろうか。大型食料品店に寄って、家に寛ぎ得たのは夜七時半頃。大根と椎茸を砕いて煮込んで鮭と一緒に食べて、早めに寝て、起きたのは翌朝九時頃。