Mの悲劇

TBS日曜劇場「Mの悲劇」。土井裕泰演出。橋本裕志脚本。稲垣吾郎主演。第六話。
安藤衛(稲垣吾郎)に対し理不尽の復讐を続ける相原美沙(長谷川京子)の精神は到底理解できないが、相原美沙の怒りを正面から受け止めようとする安藤衛の思いも同じ位に理解できない。でも、世の中に変人は少なくない。このような狂人たちが存在した場合にどのような事態が生じ得るか?という問題への一つの答案として見てゆけばよい。
そう考えた場合、彼ら主人公二名は実はドラマの設定・舞台に過ぎないのかもしれない。そうであればドラマ=行為の真の担い手は一番怪しいと見える久保明佐々木蔵之介)や、何か秘密を隠している気配もある下柳晃一(成宮寛貴)や島谷専務(伊武雅刀)の側であるのかもしれない…と思っていたところ、予告編を見るに、次週どうやら高山真治(井澤健)までも怪しい行動に出てくるようだ。このドラマ、一体どこまで行くのだろうか。吾々視聴者はどこまで付いて行けることだろうか。不安だが、ともかくも付いて行こう。