不機嫌なジーン

フジテレビ「月九」ドラマ「不機嫌なジーン」。第六話。竹内結子主演。
仁子(竹内結子)の弟、蒼井信二が山形から大学受験のため上京してきた。演じるのは加藤康起。二〇〇三年夏の山田孝之主演「ウォーターボーイズ」では「トビウオ3兄弟」三男の康太を演じ、二〇〇四年秋冬の「めだか」では三葉学園高等学校定時制部の生徒の一人、武井康を演じた。一九八七年七月二十八日の東京生、十七歳。山田孝之市原隼人椿隆之柳楽優弥と同じくスターダストプロモーションに所属し、田中幸太朗竹財輝之助川久保拓司・塩沢英真等とともに台場SEGA JOYPOLISでのダンスと歌と芝居のイヴェント「clap!」で活動している(http://www.stardust.co.jp/clap/index.html)。今宵このドラマでは「いつも山形弁」で語る無類の女好きの高校生を好演していた。作品「不機嫌なジーン」における数少ない収穫の一つと云える。
それにしても、テントウムシオ=健一(黄川田将也)は退場だろうか。もう出番は終了だろうか。一見かなり重要な役であるかに見せかけて、実のところ全く意味のない役だったようだ。いてもいなくてもドラマの進行には全く支障なかったはずだ。関連して云えば、彼に捨てられた女、仁子には全く同情の余地がない。他人の小さな浮気心には寛容ではないが、自分自身の大きな浮気心には何の反省もない。身勝手な人物だ。それも救いようのない水準の。もちろん健一に存在感がないのも仁子に同情の余地がないのも決して役者側の問題ではなく、あくまでも役の設定と描写と物語の構想の問題だ。