仮面ライダー響鬼

テレビ朝日系ドラマ「仮面ライダー響鬼」。細川茂樹主演。
六之巻「叩く魂」。
高校受験の直前の中学三年の十四歳の少年、安達明日夢栩原楽人)は、憧れの「変なオジサン」ヒビキ(細川茂樹)の拠点、葛飾柴又の甘味処「たちばな」の前まで来ていた。でも中には入れないでいた。ヒビキや店主の立花勢地郎(下條アトム)に対し、高校受験で合格するまでは来ない!と宣言してしまっていたからだったが、それで店の前で迷っていたところを勢地郎に見付かり、そのまま中へ導き入れられた。生憎ヒビキは急の「魔化魍」退治の仕事のため留守だったが、店員の立花日菜佳(神戸みゆき)に歓迎され、お茶とキビダンゴを出された。なるほど!鬼だからキビダンゴなのか。
そこへ美男子イブキ(渋江譲二)が颯爽と入店。勢地郎は彼の名を時々「イビキ」と呼んでしまうようだ。ヒビキはヒジキと間違え易く、イブキはイビキと間違え易いのか。イブキという名を聞いて明日夢は驚いた様子だったが、どうやら「ヒビキ」と聞き間違えたらしい。音響にこだわるこのドラマ、聞き間違えも不可欠の要素か。イブキの陽気で美麗な様子がヒビキに近いところも、明日夢にとっては衝撃的だったろう。
明日夢の前で勢地郎と日菜佳は「魔化魍」退治の話題を出していた。それを見てイブキはとんでもない勘違いをしてしまった。明日夢が「魔化魍」退治の集団「猛士」の一員であり、ヒビキの「弟子」であるに相違ない!と思い込んでしまったのだ。
ヒビキが出張先で負傷した!とイブキに聞いて、明日夢は心配になり、イブキに誘われるままイブキのバイクの背に乗せられて負傷したヒビキの見舞いのためヒビキの出張先へ向けて走った。
出張先に着いた。ヒビキは負傷したとはいえ元気そうだった。「あの…、怪我は本当に大丈夫なんですか?」と訊く明日夢に、ヒビキは「大丈夫。こういうときのために、鍛えてます!」と陽気に応えた。受験のことで元気が出ない明日夢は「ヒビキさん…、僕も鍛えようとしてたんですけど…。でも…」と打ち明けようとして沈黙した。ヒビキは「鍛え足りなきゃ鍛えるだけだ」と励ました。明日夢は「もっともっと鍛えます!」と誓った。
先週放送の五之巻では明日夢の母の安達郁子(水木薫)がイブキに遭遇し、彼の美貌に見惚れていたが、どうやらイブキはヒビキの仕事仲間の立花香須実(蒲生麻由)に恋をしているようだ。郁子では香須実に勝てるわけがない。気の毒に、郁子。イブキは明日夢に、今度は自分の戦いの現場にも見学に来るよう誘っていたが、やはり彼も、明日夢をヒビキの弟子に育てたい考えなのだろうか。