仮面ライダー響鬼

テレビ朝日系ドラマ「仮面ライダー響鬼」。細川茂樹主演。
十一之巻「呑み込む壁」。
このドラマの序曲は変化し続けている。曲の基本は変化しないものの楽器編成が変化している。当初は太鼓の音楽だったが、最近はトランペットを加え、今朝のは声楽だった。何れもそれぞれ面白い。
ヒビキ(細川茂樹)の拠点、葛飾柴又の甘味処「たちばな」では、最近の「魔化魍」複雑化の異常現象に直面し対策を練るため、ヒビキと「たちばなのおやっさん」立花勢地郎(下條アトム)と立花日菜佳(神戸みゆき)と立花香須実(蒲生麻由)の四人で過去の魔化魍に関する記録集を倉から取り出し、研究会を始めた。沢山のツヅラに収納された記録資料群の中には古文書と呼んでもよさそうな和装本も含まれていた。先週放送分を踏まえて考えるに、百年前の記録も残されているのだろう。そういった膨大なデイタが全然デジタル化されていないのが凄い。この秘密基地にはパソコンの気配もない。アニマルはディスクになるのに、デイタはディスクに収まりそうもない。
なお、この古文書室での作業を、今回初登場の人物、「猛士」の一員、滝澤みゆき(梅宮万紗子)が少しだけ手伝ったあと退室するときの顔への照明の当り方が余りにも怪しかったが、何か意味があるのだろうか。
ヒビキに肩車してもらった小さな子どもが魔化魍退治に発とうとするヒビキに「頑張ってね、お兄ちゃん」と云ったとき、ヒビキは「おじさんでいいんだよ」と応じていた。
今回は童子と姫が鎧を着たような姿に変身したが、ヒビキ=響鬼が美麗に鍛え上げられたマッチョな体型であるのに対し童子と姫の鎧姿は体型としては少し緩い感じなのが面白かった。一番の違いは、背中の広さと腰の細さとの差の大小によく表れている。
ヒビキに憧れ、イブキ(渋江譲二)にも心惹かれている十四歳の少年、安達明日夢栩原楽人)は甘味処「たちばな」で女友の持田ひとみ(森絵梨佳)と遭遇した。キビダンゴ食いながら会話する二人。「ヒビキさんは?」と持田ひとみに訊かれ、「急に仕事が入っちゃったみたいで…」と明日夢は応えたが、その返事を聞いて持田ひとみは「じゃあ、会ってないんだ」と納得したあと少し嬉しそうだった。明日夢がヒビキに夢中であることに持田ひとみは嫉妬しているのか、それともヒビキをめぐる三角関係において明日夢に嫉妬している面もあるのか。