曲がり角の彼女

フジテレビ系ドラマ「曲がり角の彼女」。稲森いずみ主演。第七話。
甲本一樹(要潤)と堀内正光(伊原剛志)の直接対決が二度あった。一つ目。堀内の投げ遣りな姿勢に接して甲本が真剣に怒ったのは、堀内のために大島千春(稲森いずみ)が本気で心配していたのを知るからだろう。ここでの甲本は最高にカッコよかった。
そして二つ目。騒動が一段落着いて、屋台で二人で飲んでいたときのこと。堀内が妻の夕子(三浦理恵子)への感謝の思いを語ったのを受けて、甲本が堀内に対し不倫相手とはどうするのか?を訊いたところ、堀内は、事業の再興が上手く行くようであれば今まで通りの関係を続けたいと応えた。堀内の不倫相手が千春であることを甲本は知っているが、甲本が知っていることを堀内は知らないし、まして甲本が千春に密かに好意を抱いていることなど堀内が知っているはずがない。だから堀内は思うところを正直に明かしてしまったのだろうが、甲本の怒りは爆発した。甲本は堀内の胸倉を掴み殴り飛ばした。ここでの甲本も最高にカッコよかった。
他方、三原なつみ釈由美子)と母の敏江(石井苗子)との親子喧嘩の現場に居合わせた千春は、たとえ親子の間でも云いたいことは云うべきだ!と言い放った。これが五月十七日放送の第五話における千春の「我慢しなくてもよい」発言に通じるものであるのは明白だ。千春の言葉は今回なつみの心にも漸く届いたようだ。