電車男第10話

夜十時からのフジテレビ系ドラマ「電車男」。中野独人原作。武藤将吾脚本。武内英樹演出。伊東美咲伊藤淳史主演。第十話。
物語の主人公の男・女、電車男=山田剛司(伊藤淳史)とエルメス=青山沙織(伊東美咲)の両名が徒に停滞していた間に周囲は劇的に動いた。停滞の原因を作ったのはエルメス弟の青山啓介(速水もこみち)だったが、実は彼が電車男掲示板をロクに読んでもいなかったことを知った陣釜美鈴白石美帆)は啓介を殴って反省を促した。他方、啓介からその掲示板のことを聞いたエルメス友人の沢崎果歩(佐藤江梨子)は大のヲタク嫌いの山田嫌いだったにもかかわらず掲示板を読んで山田を見直してしまい、エルメスを説得したいと考えた。三十女の観月裕子(須藤理彩)はもともと山田にもヲタクにも好意的だったが、今回は沢崎果歩の改心のことをも告げてエルメスの頑迷で狭小な心を何とか和らげ広げようとした。しかも何時の間にか観月裕子は松永氏=松永勇作(劇団ひとり)と交際中だったらしい。もちろん掲示板の住人たちも色々奔走したが、最も凄かったのは桜井和哉(豊原功補)に大打撃を与えた青山由紀(秋吉久美子)であるかもしれない。及川尚人(前川泰之)と黒木文人佐藤二朗)との間の地位の逆転も電車男を助けた。