ミンコフスキ指揮ルーヴル楽人団ラモー選集

昨日購入したばかりのミンコフスキ指揮レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル演奏のラモー管弦楽曲選集「サンフォニー・イマジネール」CDを何度も繰り返し聴いているが、凄まじく面白い演奏だ。ことに音楽悲劇「レ・ボレアード」のロンド形式コントルダンスでは、巨匠ブリュッヘン指揮18世紀管弦楽団の重厚な演奏やカペッラ・サヴァリアの典雅な演奏の何れとも違い、異様に急な速度で、雷のように鋭く勢いのある音で圧倒的に激しく音楽を推進している。ラモーの最高傑作として知られるオペラ・バレエ「雅やかなインドの人々」における名曲中の名曲「未開人たちの踊り」では、クリスティ指揮レザール・フロリッサンの軽やかで静穏で感傷的な演奏とは違い、太鼓を力強く打ち鳴らして新大陸のインド人たちの平和の祭典を荘厳に表現している。推奨の一枚。

ラモー:サンフォニー・イマジネール