TVBros.中村優一記事

隔週刊「TVBros.(テレビブロス)」二〇〇五年二十一号・十月十五日号には映画「探偵事務所5”」主演の成宮寛貴について特集を組み(pp.12-15)、表紙も彼の写真が彩っているが、注目したいのは「あらま美形」と題された連載記事。あの中村優一を取り上げているのだ(p.121)。本文中に興味深い発言が出ている。「仮面ライダー響鬼」で桐矢京介が明日夢に対して次々放つ残酷な言について、中村優一は自ら演じながらも「ひどいヤツだな」と思うと述べた上で、京介の言動が一々残酷であることについて京介が自覚できていないこと、そしてその無自覚性が生来の「不器用」な人間性によるものであることを解説している。なるほど明快だ。現実にもそういう人間はいる。なお、撮影現場では二歳下の栩原楽人がまるで「お兄さん」みたいに親切にしてくれて、一緒にコンヴィニ食事を摂っていること、主演の細川茂樹が「困ったことがあったら俺の近くにいろよ」と声をかけてくれたことで気持ちが楽になったこと等も伝えている。極めて価値ある記事と云える。