富豪刑事デラックス第六話

テレビ朝日系(ABC朝日放送制作)ドラマ「富豪刑事デラックス」。筒井康隆原作(新潮文庫)。蒔田光治脚本。辻陽音楽。主題歌=オオゼキタク「トライアングルライフ」。深沢義啓(ABC朝日放送)&桑田潔テレビ朝日)&蒔田光治東宝)&太田雅晴(5年D組)プロデュース。製作=ABC&テレビ朝日東宝。常廣丈太演出。第六話。
黒崎明彦(西村和彦)は弁護士の北田(入江雅人)と組んで会社の経営者を騙し、自ら経営者の地位に収まっていた。彼は会社を乗っ取る詐欺の常習犯だったのだ。詐欺師の黒崎。クロサギに他ならない。黒崎の犯罪を暴くため神戸美和子(深田恭子)は彼の会社を丸ごと買収して彼を降格処分にした上で、反撃に出てくるのを待ち伏せたが、最終的には彼を騙まし討ちにするため、それに先立ち美和子に結婚を申し込んできていたミュージカル俳優の佐々木俊一(川崎麻世)と偽の結婚を約さなければならなかった。事件の解決後あっさり見捨てられて動転し狼狽するしかなかった佐々木。佐々木にとって美和子のこの行為は、金銭の害こそなかったとはいえ、精神的には結婚詐欺も同然ではなかったのか?と心配する。そして神戸家運転手の伊東隆行(虎爪光揮)が美和子を迎えに来たとき「勝手に帰るな!」と怒る狐塚(相島一之)の役割を横取りした鎌倉熊成(山下真司)。なお、美和子が黒崎から買収した会社で新たに作成したブライダル企画の資料で、新郎新婦の格好をして写真に写っていたのは美和子と西島(載寧龍二)。クロサギ役の西村和彦は今なお美形。かつて彼と恋人役だった山口達也は美少年から美丈夫へ一変したが、西村和彦は余り変わらない。