弁護士のくず第九話

TBS系ドラマ「弁護士のくず」。井浦秀夫原作(小学館コミック「ビッグコミックオリジナル」連載中)。瀧本智行脚本。主題歌=hitomi「GO MY WAY」(LOVE LIFE RECORDS)。梅堀淳音楽。本山信二郎(総合法律事務所あおぞら)法律監修。貴島誠一郎&橋本孝&川西琢プロデュース。ドリマックステレビジョン&TBS製作。森嶋正也演出。第九話。
依頼者の鈴木博美(岡本麗)が夫の克雄(塩見三省)と本気で離婚したいわけでもなさそうなのは見て取れた。では、どうして離婚届を突き付け、弁護士にまで相談したのか。何があったのか何も語ろうとはしない夫に本心を打ち明けさせたかったからだろう。もちろん弁護士に相談した以上、本気で離婚することを一応は覚悟してはいたろう。でもそれは本心からそれを望んでいることを証明するわけではない。ところで、IT企業経営者の高井武(東根作寿英)が鈴木克雄の過去の情報を握り得たのは一般に自然なことなのだろうか。企業間の個人情報漏洩がどこまで許されているのか知らないが、普通に考えるなら鈴木克雄のかつて勤務していた会社での上司、岡田常務(森次晃嗣)と高井武との間に、間接にせよ直接にせよ何らかの繋がりがあるに相違ないと推察する根拠にはなるだろう。