弁護士のくず第十一話

TBS系ドラマ「弁護士のくず」。井浦秀夫原作(小学館コミック「ビッグコミックオリジナル」連載中)。荒井修子脚本。主題歌=hitomi「GO MY WAY」(LOVE LIFE RECORDS)。梅堀淳音楽。本山信二郎(総合法律事務所あおぞら)法律監修。貴島誠一郎&橋本孝&川西琢プロデュース。ドリマックステレビジョン&TBS製作。酒井聖博演出。第十一話。
弁護士のクズこと九頭元人(豊川悦司)の語った北欧「リュサの神話」には感動した。傲岸不遜の人間の心理の真理を鮮やかに解き明かしていた。こんなにも含蓄のある話なのだから本当に神話にあるのだろう…と思ったが、実は九頭の作り話だった。劇中の人物がこの劇そのものに言及してしまう台詞が出てくるのは既に馴染みの要素だが、今回はさらに他の映画・テレヴィドラマ作品への言及が続出。「仙崎大輔」とか「アテンションプリーズ」とか「ドジでノロマなカメ」とか「グッドラック」とか「極道の妻」とか。挙句、何時ものキャバクラに何故か勢揃いした主要な登場人物たちが次週の最終回について予想しながら語り合い、大いに盛り上がる妙な予告編まで付いた。こういう馬鹿な方向で最近どんどん面白くなってきたのに、次週で終わってしまうとは実に惜しい。