役者魂!第三話

フジテレビ系。「役者魂!」。
脚本:君塚良一。企画:高井一郎。メインテーマ:「S.E.N.S.」。音楽:森英治。主題歌:松たか子『みんなひとり』(BMG JAPAN[作詞&作曲&プロデュース:竹内まりや])。挿入歌:竹内まりやスロー・ラヴ』(ワーナーミュージック・ジャパン[作詞&作曲:竹内まりや/編曲:山下達郎])。プロデュース:船津浩一。制作:フジテレビ&共同テレビ。演出:村谷嘉則。第三話。
シェークスピア役者の本能寺海造(藤田まこと)が役者としてどれだけ抜きん出ているかを劇中の描写に窺うことはできないが、芝居の他には何もできないし何も知らない世間知らずの無能の人であることは充分に窺える。ことに今宵の第三話の場合、彼の主演による舞台演劇「リチャード三世」が大入り満員の大成功に終わったのは、彼がテレヴィの大食い番組に出演して山盛の大福を完食したのが話題を呼んだからだったと云わざるを得ないのに、彼自身は一切その効果を認めなかった。芝居の素晴らしさが大勢の客を招いたのであってマネージャーの力は関係ないと云い張った。テレヴィに出演する前まで客が入っていなかったことを忘れたのだろうか。周囲の人々の配慮や尽力あってこその自身の成功であることに気付かないようでは直ぐに見捨てられてしまうことだろう。孤高というのではない。愚かなだけなのだ。
[登場人物&出演者]芸能事務所ヤナギサワエクスプレス本能寺海造担当マネージャー=烏山瞳美(松たか子)//ヤナギサワエクスプレス経理担当=相川護(森山未來)/女優=梓里奈(加藤ローサ)//福田桜子(川島海荷)福田忠太(吉川史樹)//ヤナギサワエクスプレス梓里奈担当マネージャー=斉藤和子(濱田マリ)/隣人・スタイリスト=アントーニオ(富岡晃一郎)/ヤナギサワエクスプレス社長秘書=山崎紀夫(前川泰之)/芸能事務所ヤナギサワエクスプレス社長=柳沢光春(香川照之)//シェークスピア役者=本能寺海造(藤田まこと)。