月九のだめカンタービレ最終話
フジテレビ系。月九ドラマ「のだめカンタービレ」。第十一話=最終回。
原作:二ノ宮知子『のだめカンタービレ』(講談社「月刊Kiss」)。脚本:衛藤凛。音楽:服部隆之。主題曲(序曲):ベートーフェン「交響曲第七番イ長調op.92」/(終曲):ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」。プロデュース:若松央樹&清水一幸。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:武内英樹。
桃ヶ丘音楽大学で二番目に有名な指揮科の大河内守(遠藤雄弥)は挫けない。千秋真一(玉木宏)の卒業、海外留学に伴うライジングスターオーケストラ常任指揮者の後任問題が浮上した際にも何時ものように「この学校で二番目に有名な指揮科の…」と名乗りを上げて、そして飛ばされていた。
そしてサントリーホールでの演奏会の日。その合間の休憩時間の楽屋で旅立つ千秋に対し楽団員がそれぞれ感謝と送別の言葉を捧げていたとき、それを楽屋の外から覗き見て涙を流していた野田恵(上野樹里)のさらに背後で密かに貰い泣きで号泣していた大河内守。
まるで楽団員か指揮者かと見紛うようなフォーマルな服装で白い蝶ネクタイまで締めていた大河内守は、千秋の指揮する交響曲の演奏に聴き入り、終了後には感動の涙を流しながら盛大に拍手を捧げていた。
最初に「ブラヴォ」の声を上げたのが中華料理店「裏軒」主人の峰龍見(伊武雅刀)だったのも実に味わい深かった。