ハケンの品格第一話

新番組。
日本テレビ系。水曜ドラマ「ハケンの品格」。第一話。
脚本:中園ミホ。音楽:菅野祐悟。主題歌:中島美嘉「見えない星」(作詞作曲:長瀬弘樹&編曲:羽毛田丈史ソニー・ミュージック アソシエイテッドレコーズ)。プロデューサー:櫨山裕子&内山雅博。演出:南雲聖一。制作協力:オフィスクレッシェンド
大して期待しないで見ていたのに異様に楽しめてしまえる…というのは篠原涼子主演の日本テレビ水曜ドラマの常と云える。「光とともに…自閉症児を抱えて」もそうだったし「anego・アネゴ」もそうだったが、今宵から始まった「ハケンの品格」にも同じことが云えそうだ。序でに云えば、これらは何れもオフィスクレッシェンドの制作協力による作品なのだ。
さて、本作品において描かれつつある派遣社員と正社員との抗争は非現実的だろうか?フィクションならではのファンタジーに過ぎないだろうか?だが、これを一度、正社員同士の抗争に置き換えてみるのも一つの解釈の仕方として決して無益ではないように思う。同じ給与、同じ勤務時間でも仕事の質も量も違っている事例は少なくないはずだ。社員間に能力の差があるのは云うまでもないが、それ以上に、勤務時間をどれだけ真剣に過ごしているか?という点において、密度の違いがないだろうか。所定の時間内に集中して働いて時間の公私を区別できる者と、無駄話をして公私混同の時間を過ごしている者とでは勤務の密度が違い過ぎているだろう。勤労の倫理という問題に他ならない。その視点に立つとき物語は身近なものになり得る。
登場人物(出演者):スーパー派遣社員=大前春子(篠原涼子)。派遣社員=森美雪23歳(加藤あい)/食品会社S&F営業部マーケティング課主任=里中賢介30歳(小泉孝太郎)/S&F営業部販売二課主任=東海林武32歳(大泉洋)。S&F営業部マーケティング課(新入社員)=浅野務23歳(勝地涼)/S&F営業部販売二課=黒岩匡子30歳(板谷由夏)/人材派遣会社「ハケンライフ」マネージャー=一ツ木慎也30歳(安田顕)/タブラオ「カンタンテ」フラメンコギタリスト=天谷リュート20歳(城田優D-BOYS])/島田香(入山法子)竹井瞳(清水由紀)。ナレーション(田口トモロヲ)。S&F営業部マーケティング課嘱託社員=小笠原繁62歳(小松政夫)。タブラオ「カンタンテ」ママ=天谷眉子58歳(白川由美)。S&F営業部長=霧島敏郎60歳(松方弘樹)。