土曜ドラマ喰いタン2第四話

日本テレビ系。土曜ドラマ喰いタン2 KUI-TAN 2」。第四話。
原作:寺沢大介(「イブニング」連載/講談社)。脚本:伴一彦。音楽:小西康陽。主題歌:トリオ・ザ・シャキーン「愛しのナポリタン」(ジャニーズ・エンタテイメント)。プロデューサー:次屋尚&山本由緒。協力プロデューサー:(アベクカンパニー)和田豊彦&井下倫子。制作協力:アベクカンパニー。演出:長沼誠。
神奈川県警横浜みなと警察署の取調室で弁当を食っていた五十嵐修稔刑事(佐野史郎)と、容疑の晴れた辻谷(尾美としのり)。五十嵐刑事が食っていたのは、愛娘の木下黎(小池里奈)が出水京子(市川実日子)の協力を得て自ら作ってくれた弁当。辻谷のは、高野聖也(東山紀之)が届けてくれた愛妻弁当。辻谷は、知人の連帯保証人として抱え込んだ莫大な借金の形に押し付けられた殺人の容疑から無事に晴れて、明るく軽い表情で。五十嵐刑事は、苦難を乗り越えて事件を解決した末に、己の多忙と苦悩を全て理解してくれている一人娘の愛情を噛み締め、涙を流し泣きながら。表情こそ対照的でも、両名ともに幸福を感じていた夜食だったのだ。
辻谷の家の前で張り込み捜査をしていた五十嵐刑事と野田涼介(森田剛)の味気ない食事の場面にもなかなか味があった。コンヴィニのオニギリだけの侘しい食事について不満を述べる野田涼介に、五十嵐刑事は、そうした味気ない食事を何日間も続けて、仕事して、そうして事件を解決した末に食う美味の食事が最高に美味しいのだと諭した。しかし五十嵐刑事が警察署の取調室で弁当を食いながら泣いたのは、そのような意味をも含めて色々な意味で美味だったからに他ならない。
今宵のドラマの終わり近く、挿入歌として、トリオ・ザ・シャキーン東山紀之森田剛須賀健太)の歌う「いただきマス」が流れた。