日めくりタイムトラベル

NHK衛星第二放送。月に一度の恒例の特別番組「日めくりタイムトラベル昭和52年」。夜八時から十一時までの番組だったが、これの放送されていることに気付いたのは遺憾ながら九時の少し前。それで九時過ぎから慌てて録画した。
この年を象徴する人物として王貞治とピンクレディが大々的に取り上げられて時代を髣髴させたが、そのほか太平洋で発見された恐竜のような姿の謎の動物の遺体「ニューネッシー」等も、なるほど写真を見ると何かで見た憶えがある。あれの正体はサメだったのか。一寸した恐竜ブームがあったのはあの頃だったろうか。スーパーカーの流行は記憶している。昭和五十二年生の著名人として司会役の堤下敦のほか、城咲仁小比類巻貴之佐藤藍子上原さくら小沢真珠、ホリ等が出演した。城咲仁が楽しそうだった。
先輩組と称する御意見番として登場した伊集院光が長寿世界一の泉重千代について述べた言が極めて興味深かった。ライト兄弟の有人飛行より前に生まれてアポロ11号の有人月面着陸まで見届けた生涯だったと云うのだ。
ピンクレディのケイこと増田恵子が「U.F.O.」等を歌い踊っていた当時のことを回想して「幸福のシャワー」を浴びるような気分と評したのが余りにも美しい譬えで印象的だったのと同時に、ピンクレディ大ファンのエアロビクス・インストラクターであるクリス松村が余りにも強烈だった。鳥越俊太郎は何の価値もない御意見番だったが、やたら偉そうで不快だった。