月九プロポーズ大作戦第七話

フジテレビ系。月九ドラマ「プロポーズ大作戦」。第七話。
脚本:金子茂樹。主題歌:桑田佳祐明日晴れるかな」。音楽:吉川慶。プロデュース:瀧山麻土香&三竿玲子。制作:フジテレビドラマ制作センター。主演:山下智久長澤まさみ。演出:加藤裕将。
榎戸幹雄(平岡祐太)は、岩瀬健山下智久)がタイムスリップを幾度か繰り返していたことを幾つかの証拠から見抜いた。それらの証拠が示していた謎が、タイムスリップを想定することで整合的に解かれるのは確かなのだろう。しかし現実の世界においてタイムスリップの可能性を想定することは難しい。この劇中の世界においても同じことだ。主人公=岩瀬健は妖精(三上博史)の不思議な力によってそれをなし得てはいるが、もともと彼にとってさえそれは現実的ではなかったはずだし、もちろん誰にでもできることではないと思われる。榎戸幹雄はそれを想定したのみか今や確信するに至った。本来そのこと自体が大きなドラマであるはずだが、このドラマはそれを描かない。
このドラマでは、岩瀬健の顔を正面から捉えた(所謂「カメラ目線」の)映像が頻繁に用いられる。番組制作者がこのドラマにおいて何を表現しようとしているのか、何を見せたいのかを、そのことが物語っていると云えるだろう。