ホタルノヒカリ第九話

日本テレビ系。水曜ドラマ「ホタルノヒカリ」。
原作:ひうらさとる。脚本:水橋文美江。音楽:菅野祐悟。制作協力:オフィスクレッシェンド。演出:南雲聖一。第九話。
雨宮蛍(綾瀬はるか)は云う。「世の中には二種類の人間がいる。会議室や倉庫に閉じ込められ易い人間と、そんなことのない人間」。無論「アホ宮」こと雨宮は前者。行方不明になったのは仕事のため立ち寄った工事現場の倉庫に閉じ込められたからだった。しかも閉じ込められたとき雨宮は携帯電話を会社に忘れてきていて、上司の部長=高野誠一(藤木直人)が、職場の机の上に置かれたままの雨宮の荷物の中にそれを発見していた。その電話に連絡をしてきたのは、雨宮の借りたレンタルDVDの延滞の件で怒るヴィデオ店の主(上地雄輔)。演じる上地雄輔は「ヘキサゴン」に続いて本日二度目の活躍。野久保直樹も何かの役で出演しないだろうか。
倉庫から救出された雨宮に、走り寄って抱き締めた部長=高野。
手嶋マコト(加藤和樹)が雨宮のジャージ姿を見て何も云わずに去ったのは、ジャージ姿を嫌悪したのでもなければ何か意味を見出したのでもなく、雨宮と高野部長が互いに親しく楽しそうにしていたのを見て嫉妬し、二人が交際しているのではないかと疑ったからだった。しかし彼のこの感情には同情の余地があり得る。あの両名の不思議な関係を垣間見たなら、その間に入ることなんかできそうもないと感じるのが当然だからだ。
田所潤平(渋江譲二)と曽根美奈子(浅見れいな)の交際は意外にも粘り強く持続していた。沢木瞬(渡部豪太)にとっては番狂わせだったろうか。