有閑倶楽部第三話

日本テレビ系。火曜ドラマ「有閑倶楽部」。
原作:一条ゆかり。脚本:江頭美智留。音楽:山下康介。主題歌:KAT-TUN「Keep the faith」。演出:大谷太郎。第三話。
松竹梅魅録(赤西仁)が病院のベッドの鉄パイプに頭を打つけて痛がっていたのは、実に珍しく迫真の演技だったと評してよいだろう。というか演技ではなく本当に痛がっていたようにさえ見えた。
今回は失踪する花嫁=吉乃川あゆみ(入山法子)の元恋人=玉司聖二役で忍成修吾が出演。悪役でもなければ影もなく三枚目でもない男子の役。
見ていて不図思うに、このドラマの制作者は漫画という二次元の世界をそのまま三次元に置き換えたような感じの作品に仕上げたかったのではないだろうか。静止画像として見るなら様になっていたろうと思われる絵が認められることから、そのように推察される。そうであれば演者も当然その方針に沿って仕事しているはずで、実際、松竹梅時宗役の鹿賀丈史剣菱悠理役の美波は無論のこと、美童グランマニエ役の田口淳之介等もそのように努めていると見て取れる。しかるに赤西仁は主演俳優でありながら多分どこか別の方角を向いているようだ。