働きマン第四話

朝の出勤の直後から面倒な仕事の連発で、心身ともに疲れ果て、帰宅して間もなく寝てしまっていた。強制終了と云わなければならない。起きたのは翌朝、十一月一日の朝六時だった。ゆえに一日遅れての記載(十一月二日の〇時四十八分頃、記之)。
日本テレビ系。水曜ドラマ「働きマン」。
原作:安野モヨコ。脚本:吉田智子。主題歌:UVERworld浮世CROSSING」。演出:佐久間紀佳。第四話。
大手出版社というのは所謂「就職戦線」では放送会社等と同じく超難関であるはずで、それに相応しく公務員なんかの三四倍もの高収入を約束された安定した職業であるだろう。その分、世に評判の悪い公務員の世界においてさえ考えられないだろう程に仕事を舐め切ったような甘えた雑誌編集者がいたとしても不思議ではないが、それにしても渚マユ(平山あや)は非道い。私的な好みをそのまま仕事にしまえると本気で考えていたのは新人の甘さを露呈したに過ぎないが、仕事を放棄しても許されるという自信は社会人として失格だ。それに比すれば田中邦男(速水もこみち)でさえ、意欲の湧かない仕事であろうとも放棄することがない点だけ考えても、社会人として健全であると云える。彼の失敗や欠点は新人の甘さを露呈したに過ぎないから、仕事を続けて経験を重ねてゆけば払拭できる程度のものだが、渚マユのは少なくとも一般社会では新人であっても決して許されることではない。それとも出版業界ではあれもアリなのだろうか。