日記

普段の土曜日は昼まで起きることがないが、今朝は九時には起きて昼の少し前に外出。大街道から伊予鉄道バスに乗り、森松の停留所で乗り換えて愛媛県生涯学習センター人物博物館へ。同館において明日まで開催されている企画展「政尾藤吉展」を鑑賞するのが目的だったが、特に今日は午後二時から学芸員による解説会があるとのことだったので、その時間に間に合うように出かけたのだ。解説会に参加した人々の中には勉強熱心な高校生たちもいた。解説は極めて詳細。明治初期の伊予大洲に生まれ、キリスト教を信仰し牧師になるべく英語を学び、アメリカに留学して語学や神学とともに法律学を学んだのち、抜群の語学力と法律の知識を小村寿太郎等に評価されてシャム帝国(タイ)法務省の御雇い外国人として赴任、近代的な法の整備に尽力し、二代の皇帝に仕えて信任厚く、准皇族の扱いを受ける程に重んじられた政尾藤吉の生涯、人柄、業績や時代のこと、周囲の人脈のこと等にまで解説は及び、所要時間は予定の一時間をかなり超えたが、参加者の皆が最後まで聴き入った。
夕方六時半頃からは文化史家氏とともに花園町通の料理店で会合。十一時頃にそこを出てラーメン店に寄って、散会。既に電車はなく、徒歩で二番町通から大街道、一番町通等を経て道後まで。帰宅したのは十二時半頃。