仮面ライダーキバ第二十三話

東映仮面ライダーキバ」。井上敏樹脚本。石田秀範演出。
第二十三話「変奏曲-永遠の逃亡者」。
二十二年前の話。ラモン(小越勇輝)が靴磨き、リキ(滝川英治)がマッサージの店を営んでいたテントは、都庁により強制的に撤去させられた。居場所を失った両名は、次狼(松田賢二)の推薦により、麻生ゆり(高橋優)等の行き付けの喫茶店「マル・ダムール」で働き始めた。麻生ゆりは次狼の意中の人だが、当のゆりの心は既に紅音也(武田航平PureBOYS])に向かい始めている様子。ファンガイア「チェックメイト4」の一員、クイーン真夜(加賀美早紀)に運命の女を見出したらしい音也に対し麻生ゆりが嫉妬心に駆られて詰問を始めたとき、それを妨げようとした次狼をゆりは邪魔者扱いしたからだ。他方、喫茶店で働き始めたリキも、ゆりと身近に接したことで心惹かれたらしい。はるか年下のラモンを恋の相談相手にしていたのが面白い。音也は、ラモンもリキも美しい外見に反して正体が「化け物」であるということを知っているが、リキが恋に悩んでいることをラモンから聞いて、恋の専門家としての立場から助言を与えていた。
それにしても、子ども向け特撮ヒーロー番組であるにもかかわらず登場人物の殆どが誰も彼も恋をしていて、劇中、その方面の関係ばかり描かれているような気がする。これが物語の主旨なのか。この調子で大丈夫なのか。