仮面ライダーキバ第二十五話

東映仮面ライダーキバ」。井上敏樹脚本。中澤祥次郎演出。
第二十五話「ファンファーレ-女王の目覚め」。
名護啓介(加藤慶祐)の物凄く変な言動の数々を、吾等視聴者は何時しか、あたかも当たり前の、あり触れた日常の風景の一部であるかのように受け止めてはいなかったろうか。少なくとも吾はそうだった。彼がどんなに変なことを云おうとも、「名護さんだから仕方ない」「名護さん最高!」程度にしか見ていなかった。しかし劇中の人々にとっても、やはりあれは普通ではなかったらしい。嶋護(金山一彦)は名護啓介の言動を目に余るものとして問題化し、仮面ライダーイクサ変身の権利を取り上げるべきかと検討し始めていたのだ。確かに想い起こせば名護啓介は元来、「ゆくゆくは世界の在り方を管理したい」という願望を抱いていたわけなのだ。これはどう考えても正義の味方の云うことではない。むしろ悪の幹部の発想だろう。
番組の最後には「仮面ライダー電王」のモモタロス(声:関俊彦)とリュウタロス(声:鈴村健一)が登場。やがてウラタロス(声:遊佐浩二)も現れて新たな物語について解説。そこに現れたのは時空を超える電車デンライナーではなく、炎神戦隊ゴーオンジャーの居所ギンジロー号に乗ったキンタロス(声:てらそままさき)。「ボンボン」と云っていたのはボンパーの真似か。