月九ドラマ太陽と海の教室第六話

フジテレビ系。月九ドラマ「太陽と海の教室」。
脚本:坂元裕二。音楽:服部隆之。主題歌:UZ(織田裕二)「君の瞳に恋してる」。プロデュース:村瀬健。制作:フジテレビドラマ制作センター。演出:村谷嘉則。第六話。
このドラマの題名や、出演者の人選、予告の公式サイトやポスター、映像等から、吾等視聴者は眩いばかりの青春学園ドラマを期待していた。なにしろ舞台は夏の湘南の海辺。青い海に煌く波。輝く太陽。生徒たちも美しいし、明るく楽しい物語が大いに気分を盛り上げてくれるものと期待していた。それなのに。もはや青春ドラマでもなければ学園ドラマでもない。それどころか、どうやら今週からは別の物語に変わってしまったらしい。明るくもなければ楽しくもなく、輝きも彩りもなく、光がどこにも見当たらなくて暗くて重くて、それでいて空虚な感じを漂わせる。作風さえも一変してしまった。
これが視聴率向上のための策であるとすれば、逆効果になりかねない。なぜならこのドラマに期待感を抱いていた視聴者の多くは多分このような予想外の憂鬱な展開なんか全く望んではいなかったはずだからだ。何よりも、生徒たちの自殺や殺人を描いてしまっては、今後どのような展開を持ってきたとしても逆転、好転のしようもないのが問題だ。軌道修正は無理だろうし、よい最終回は迎えられそうもない。
ところで。次原雪乃(大政絢)が田幡八朗(濱田岳)に見せていた事故現場の死者は、どう見ても湘南学館の制服を着ていたように見えたし、何となく日垣茂市(鍵本輝[Lead])のように見えた。
なお、湘南学館の教育における不正の問題について神奈川県教育委員会事務局は問題にしなかったらしいが、それは恐らく同校が私立学校だからではないか?と想像されよう。私立学校に関する行政事務は、教育に関する部局の所掌ではなく、文書管理に関する課において取り扱われる。