ブラッディ・マンディ第七話

TBS系。土曜ドラマブラッディ・マンデイ」。
原作:(作)龍門諒&(画)恵広史。脚本:渡辺雄介。主題歌:flumpool「Over the rain ひかりの橋」。音楽:井筒昭雄。音楽プロデュース:志田博英。プロデューサー:蒔田光治&神戸明&樋口優香。製作:東宝&TBS。演出:宮下健作。第七話。
テロリスト集団=カルト教団残党のハッカー、ブルーバード(山口龍人)は生きていた。集団の指導者「J」こと神崎潤(成宮寛貴[特別出演])と一緒にドライヴをしながらサードアイ(THIRD-i)の動きを探索していた。しかし見た目だけで考えるなら、あの集団の中で役に立ちそうな人材はブルーバード位しか見当たらないし、見目麗しい男子もブルーバード位しかいないから、「J」としても本気で「罰を下す」気にはなれなかったのだろう。
他方、追われた側のサードアイの一行には、またしても天才ハッカー「ファルコン」こと高木藤丸(三浦春馬)が参加していた。彼がいなくては何もできないサードアイなのか。彼等の発見した抗ウィルス剤、約百人分は「J」の一味に横取りされてしまったが、高木藤丸の機転のおかげでカプセル一個、五人分だけは確保することができた。彼がそれを髪の下の耳元から取り出したときの仕草と表情がエロティクに美しかった。今宵の一番の見所だった。
今回、サードアイの新たな課長に就任した鎌田淳一郎(斎藤歩)は、番組の公式サイトによれば生物化学専攻の大学教授=敷村壮介(神保悟志)の助手だったらしい。生物化学者が警察組織の課長になるとはどういうことか。この人物は「ブラッディX」事件の捜査体制の現状を批判するにあたり公安も警察も一丸となるべきことを述べていたが、ここに云う「公安」とはサードアイのことに他ならない。なぜならサードアイの正式名称は警察庁警備局公安特殊三課だからだ。
霧島悟郎(吉沢悠)の地位について、番組の公式サイトはサードアイの「情報分析官チーフ」と説明しているが、今回、鎌田が霧島を「霧島主任」と呼んでいたので、多分「主任情報分析官」というのが正式な官職名だろう。この官職名から考えて、課長補佐級、警視であると推定されよう。