爆笑ヒットパレード&爆笑レッドカーペット

フジテレビ系「第42回爆笑ヒットパレード2009」を途中から途中まで見ていたが、見た限りで最も凄かったのは午前十一時二十分頃に登場したバナナマンの、スピードに命をかける男のコント。ますだおかだ岡田圭右の新春ギャグ「ギュウ!」や「閉店ガラガラ」等は会場内の観衆(所謂スタジオ観覧者)には今一つ温かくは受け入れられていなかったが、岡田の云う「オカマニア」がいなかったのだろうか。もっとも、全般的な傾向として例年この番組のスタジオ観覧者は多くの芸人たちに対して冷た過ぎるように思われる。笑うべき場面で笑う能力を欠くことは、多分、笑うに値しない場面で笑うこと以上によくないことだ。新春早々の芸人潰しは見るに堪えない。同じフジテレビ系の「爆笑レッドカーペット」ではスタジオ観覧者が笑い過ぎているかもしれないが、新春に限ってはそれが望ましい。
他方、今宵放送の「爆笑レッドカーペット」では、詩吟師範代の天津木村が、フットボールアワー岩尾望バナナマン日村勇紀とともに三人で詩吟隊こと天津木村隊を結成し、堂々登場して吟じたが、緑色の和服を着た日村を中心にして、左に白い和服を着た岩尾、右に同じく白い和服の木村が並んだときの不気味さ加減は壮観と云うに相応しかった。
この「爆笑レッドカーペット」にはオードリーが出場して会場内の大爆笑を獲得していた。「爆笑ヒットパレード」にも彼等が出ていたことだろうが、残念ながら見逃した。しかしナイツの出番は見た。そのとき司会者のナインティナイン岡村隆史は昨年の「M1グランプリ」についてナイツの優勝を確信していたこと、それなのに現実の結果はノースタイル優勝だったことを、いかにも不満ありそうな口調で語っていた。あの審査に関しては多くの人々が疑問や不満を抱いているのだろうことを思わせた瞬間だった。