ドラマ悪魔の手毬歌

フジテレビ系「金田一耕助シリーズ第五弾 悪魔の手毬歌」も概ね見た。青池リカ(かたせ梨乃)が、大空ゆかり(山田優)を殺害するつもりが間違えて娘の里子(柴本幸)を殺害してしまったことに気付いたときの凄まじく長々しい悲鳴の絶叫と、金田一耕助稲垣吾郎)にそれを暴かれて鮮明に想起したときの再びの凄まじく長々しい悲鳴の絶叫とが、丸で二重写しになるようにして描かれた場面こそが最大の見所だったと云うも過言ではない。老婆(佐々木すみ江)の歌う「手毬歌」も、童謡とは思えない程に恐ろしげな旋律だったが(佐橋俊彦作曲だろうか)、それが重々しい管弦楽で繰り返し流され、後半のドラマの盛り上がりを増幅した。