RESCUE特別高度救助隊第二話

TBS系。ドラマ「RESCUE 特別高度救助隊」。第二話。
脚本:八津弘幸。音楽:羽岡佳。主題歌:KAT-TUN「RESCUE」。プロデューサー:加藤章一佐藤敦司。製作:ドリマックス・テレビジョン&TBS。演出:倉貫健二郎。
北島大地(中丸雄一)が古賀敏也(浅利陽介)を見捨てるわけにはゆかないと考えるに至った理由は劇中に確り描かれたし、井川省吾(石黒英雄)がそれに同調するに至った意味も、彼の「秘密」に繋がっていて、今宵の話の主題をなしてもいた。小日向剛(大東俊介)までもがそれに同調したのは、彼の本来の素直さと優しさを表していよう。だが、当初二三十人いた訓練生が八人まで絞り込まれた段階でもまだ古賀敏也が残っていたのを見ると、流石に一寸驚かざるを得ない。他の誰よりも常に劣っていた彼が生き残るためには、彼よりも常に勝っていた他の屈強の訓練生たちまでもが脱落せずにはいられなかった凄まじい苦行の中でさえも北島大地と小日向剛と井川省吾の三人は彼を庇い続けなければならなかったはずで、そのためには彼等三人は、他の訓練生の二倍も三倍も苦難に耐えなければならなかったはずなのだ。その時点で彼等三人は充分「合格」に値してはいないのだろうか?と思わずにはいられないし、他方、そこまで庇われ続けては流石に古賀敏也も辛くはならないのだろうか?とも思わずにはいられない。
古賀敏也の生き残りを賭けた北島大地と不動雅志(山本裕典)との競争が行われた際、不動雅志が密かに「ハンデ」として自身の身体にオモリを着けていたのは、わざと負ける気にはなれないながらも負けてやりたいとも思ったからだろうか。一匹狼として行動する不動雅志の精神は、今のところまだ謎に満ちているようだ。手塚豊(増田貴久)は、心身のバランスの取れた人物であるところだけは描かれてきたと云えるだろう。