正岡子規国際俳句賞

午後、近所にある県民文化会館で開催された第四回正岡子規国際俳句賞受賞式典を聴講。金子兜太は俳句において「意」に重点を置くことの意味をめぐり、正岡子規の写生論と高浜虚子の客観写生との対立を、さらに江戸時代にまで遡って論じた。河原枇杷男は弘法大師空海の「五大に皆響あり」の思想に関連付けて俳句を捉え、実に壮大な論を展開した。李御寧は「柿食えば」の有名な句を取り上げて俳句固有の面白さを分析した。何れも極めて興味深い講演だった。