Q.E.D.証明終了第七話

NHK総合ドラマ8Q.E.D.証明終了」。第七話。
原作:加藤元浩。脚本:相原かさね。音楽:海田庄吾。演出:榎戸崇泰。
今日のは今までの七話中で最も面白かった気がする。
数学者が証明の出来について評価する際に使用するという「エレガント」と「エレファント」の対を効果的に織り込みながら、謎の海賊ジャック(袴田吉彦)のかつての恋の結末をも、エレファントの語のエレガントな使用によって味わい深く描いた。しかし物語をさらに叙情的にしたのは、あの探偵同好会の「モルダー」こと盛田織理(渋谷謙人)と海賊ジャックとの間の、夢見る男としての共鳴の描写だろう。もちろん燈馬想(中村蒼)と海賊ジャックとの間の数学による応酬にも手に汗握るものがあった。
探偵同好会の「クイーン」こと江成姫子(垣内彩未)が、普段は意外に普通の人であるのに、探偵同好会の長としての活動に入るや女王様のような口調に変わるのも面白かった。普通に推理を試みようとする「ホームズ」こと長家幸六(広瀬斗史輝)も含めて、この三人組が魅力的で楽しめた。