ラブシャッフル第七話

TBS系。金曜ドラマラブシャッフル」。第七話。
脚本:野島伸司。主題歌:アース・ウィンド・アンド・ファイアー「Fantasy」。挿入歌:バングルス「ETERNAL FRAME」。音楽:神坂享輔&MAYUKO&井筒昭雄。プロデューサー:伊藤一尋。制作:TBSテレビ。演出:山室大輔。
香川芽衣貫地谷しほり)は突然、宇佐美啓(玉木宏)と縒りを戻して予定通り結婚することを宣言した。しかし宇佐美啓はそのことが期待した程には嬉しく感じないことを感じた。この意外な事実は彼の表情にも言葉にも明確に表れたが、対する香川芽衣はそれを見ても大して驚きもしなかった。これもまた意外なことではないか。このとき何が起こっていたと見るべきだろうか。
香川芽衣のこの決意には疑義がある。本人の語るところ、宇佐美啓に対してはアイドルに対する憧れを抱き、大石諭吉(DAIGO)に対しては心の通い会う身近な人に対する愛着を抱いていることを自覚している。そうであれば選ばれるべきは宇佐美啓よりも大石諭吉ではないかと思われるが、実際には逆だった。ここには、瞬時には理解し難い闇がある。
参照すべき事項として、(一)宇佐美啓と大石諭吉が今や二人組のように親しく交友していること、(二)大石諭吉は逢沢愛瑠(香里奈)の元恋人であること、そして(三)逢沢愛瑠が今は宇佐美啓を愛し、交際を望み、ゆえに宇佐美啓と香川芽衣との破局を待望してさえもいることを挙げておいてよいのかもしれない。
香川芽衣の「気になる人」が大石諭吉であることを、大石諭吉自身は知ってしまった。そのことがどのような事態を招くのか。次週の第八話を見なければならない。他方、彼にはもう一つ動きがあった。上条玲子(小島聖)の夫が国政への進出を図る区議会議員であること、この夫が政治家一家への婿養子に過ぎないことを、「ラブシャッフル」参加者で唯一彼のみが知ったのだ。