キイナ不可能犯罪捜査官第七話

日本テレビ系。ドラマ「キイナ 不可能犯罪捜査官」。第七話。
脚本:山崎淳也。音楽:菅野祐悟。主題歌:MiChi「ChaNge the WoRLd」。プロデューサー:加藤正俊&小泉守(トータルメディアコミュニケーション)。制作協力:トータルメディアコミュニケーション。演出:田中峰弥。
真犯人の桐島貴子(荻野目慶子)を推理によって追い詰めた警視庁刑事部捜査一課強行犯係特別班の刑事、春瀬キイナ(菅野美穂)を、逆にこの診療内科医が催眠術によって欺き、むしろ操ろうとさえ企てた危機一髪のとき、同僚刑事の山崎尊(平岡祐太)が颯爽と現れて反撃するのか?と期待したのだが、流石、春瀬キイナは催眠術による反撃の可能性を予測できていて、確り予防できていた。そうして桐島貴子の悪事について全て自身に堂々語らせたあと、唐突に目を覚ましてみせる芝居まで打ってから山崎尊を呼び込んだのだ。なるほど、この遣り方の方が効果的だが、できれば桐島貴子の発言を全て密かに録音しておくべきだったろうとも思う。
警視庁科学捜査研究所技官の工藤真一郎(塚地武雅ドランクドラゴン])が元恋人の春瀬キイナに対する愛の告白、否、事実上の結婚の申し込みをしたとき、またしても春瀬キイナは既に捜査のため去ってしまっていて何も聞いてはいなかった。一人その場に残って彼の言葉を全て聞いた山崎尊が楽しそうに笑っていたのは、単に工藤真一郎の間抜けな姿に不覚にも笑ってしまっただけなのか、それとも、恋敵による告白が不発に終わったのを見て安堵しての余裕の笑いでもあるのか。
番組の最後、オリジナルサウンドトラックのCDの宣伝をする平岡祐太が異様に愛らしく見えたのも今宵の見所の一つだったと云える。