RESCUE特別高度救助隊第八話

TBS系。ドラマ「RESCUE 特別高度救助隊」。第八話。
脚本:渡辺啓。音楽:羽岡佳。主題歌:KAT-TUN「RESCUE」。プロデューサー:加藤章一佐藤敦司。製作:ドリマックス・テレビジョン&TBS。演出:倉貫健二郎。
殉職した五十嵐八郎(田中要次)の葬儀の場。遺品の制帽を被った長男の五十嵐翔(望月太陽)が参列の特別高度救助隊員たちに対し敬礼し、これに対し、隊長の徳永克己(石黒賢)以下特別高度救助隊員たち、安全管理局警防部警防課管理官の芹沢忍(石橋凌)は無論のこと、安全管理局指令本部長の本間雄彦(矢島健一)や安全管理局長の真田隆正(夏八木勲[特別出演])も敬礼で応えた。
少し前に「ベタドラマ」という語が流行したことがあるが、ベタドラマを素直に楽しめる人々やベタドラマベタドラマとして楽しめる人々には、この場面は先週の第七話からの必然の帰結として意義深く思われたものと思う。
これを味わうためには、五十嵐八朗隊員は新人隊員を自宅に招いて夕食を御馳走するのを恒例としていたこと、そればかりか隊長を含めた他の同僚隊員たちを自宅に招いて夕食を御馳走することも恐らくは少なくなかったらしいと思しいこと、そして家族の団欒の際には何時も同僚隊員たちのことを誇らしげに語っていたことを前提しておく必要がある。五十嵐翔が、まだ幼いながらも父の仕事に誇りを持ち、救助隊員の作法を真似るのを好んでいることも前提しておかなければならない。第七話において、寂しそうにしていた不動雅志(山本裕典)を励まそうとしたのか、「要救助者、発見!」と声をかけて敬礼をした彼の姿を想起しておこう。