The Perfectible Body和訳九

本日の「The Perfectible Body」和訳(九)。「運動選手(the athlete)は自身を神話の英雄になぞらえ、そうすることにおいて英雄の高みを象徴するものの多くを引き受けた。そうした象徴の一つは、好色な冒険者と征服者の一族であるということに容易に結び付く。この好色な冒険者と征服者の一族という観念を、ギリシア人は自身の文化的な強迫観念の投影として発明し、“神々”と呼んだ。実際、英雄は通常は不死ならぬ身として解されるとはいえ、神の如く崇拝される位置にまで達してもいて、(ヘラクレスの場合など)事実上、神と区別できなくなっていたに違いない」(p.26)。