日記

昭和三十年代に松村正恒により設計され「日本の近代建築二〇選」にも選定された八幡浜市立日土小学校の建築の改修工事の完成を記念した見学会と講演会が挙行された本日。是非とも見学に行きたいと思っていたものの、雷雨に見舞われた今朝、早めに行動を起こすことを得ず、九時から十二時まで開催された見学会にはとても間に合いそうになかったので、午後からの講演会だけでも聴講すべく昼前に松山を出発。JR八幡浜駅からタクシーで八幡浜市文化会館ゆめみかん(旧保内町文化会館)へ。受付の横では各種の資料集を販売していたので、改修工事に先立って行われた調査報告書をはじめとするそれらの資料を一通り購入。場内は満席で、入口で聴講するほかなかったが、鈴木博之東京大学大学院教授による基調講演が終わったあとの休憩時間にかなりの人々が退出したようで、後半のシンポジウムのときには場内に着席することを得た。聴衆の中には文化財建造物の修復を得意とする松山市内の建築家や、伊方町町見郷土館の学芸員の顔も見えた。講演会の終了後、開場を出れば何だか斬新な建物が目に入った。旧保内町役場の本庁舎(現在は八幡浜市役所保内庁舎)。少し前までは賑わっていたのだろうが、広々とした玄関ホールも現在は半ば物置と化しているようだ。勿体無い。何とか有効に活用されないものだろうか。
さて、八幡浜駅までどのように帰ろうかと思案しながら近くにあった地図を見れば、直ぐ近くにタクシー会社があると判明。そこのタクシーに乗って八幡浜駅へ戻り、松山駅へ着いたのは夕方六時半頃。駅ビル北端のカレー店のチキンカレーで夕食。伊予鉄道の電車で道後へ戻れば、湯之町商店街には屋台が並んでいた。夏祭か、土曜夜市なのかを知らない。