オトメン(乙男)第五話

フジテレビ系。土曜ドラマオトメン(乙男)〜夏〜」。第五話。
原作:菅野文。脚本:野口輝夫。演出:谷村政樹。
橘充太(佐野和真)の肉体美に見入った。現今流行の「細マッチョ」とは(松田翔太のような緩い体型ではなくて)佐野和真のような体型を指すと云うべきだろう。とはいえ少女漫画家として生計を立てる橘充太が、一流アスリートの正宗飛鳥(岡田将生)よりも、多武峰一(木村了)よりも美しく鍛えられた肉体の持ち主であるとは、意外な事実の、意外な光景ではある。
正宗飛鳥の率いる銀百合学園高校の剣道部に、橘充太と、都塚りょう(夏帆)と、橘充太の妹の久利子(武井咲)をも加えた一行が夏休み期間中の合宿所としている海の家の隣に新たに開店して勢力を拡張しつつあったホストクラブ風の海の家「シードラゴン」のNo.1ホスト(和田正人)が正宗飛鳥を引き抜こうとしたときの、怒りの橘充太の「うちの子にちょっかい出さないでもらえます?」という抵抗の言も一寸よかった。
このホストの配下には(役名が判らないので役者名で云うが)波岡一喜と西山宗佑の顔も見えた。波岡一喜松本寛也とともに今や若手の悪役として不可欠の人。西山宗佑と和田正人は「ギラギラ」のホスト。ここに五十嵐隼士やCHIKARAや松本寛也が不在であることを不自然に感じてしまう程。そして彼等シードラゴン軍団の黒く強そうな印象との対比において飛鳥や橘の清潔な美が際立った。