五輪の東京招致の失敗

二〇一六年度の近代オリュンピア競技会の夏季大会の開催地が、本日の深夜、ブラジル連邦共和国の古都リオデジャネイロ市に決定。同時に、かねて立候補していた東京都は落選した。東京都知事による招致運動は、国際社会において支持されなかった以前にそもそも国内でも大して相手にもされていなかったわけだが、その原因は致命的なセンスの悪さにありはしないか。なにしろ東京招致のマスコットキャラクター萩本欽一間寛平なのだ。彼等が東京招致を訴えるのを見る度に「いらねえよ!」と思ってしまうではないか。都知事も副知事も「作家」の肩書きを持つが、こんなセンスの悪さで本当に作家業がつとまるのだろうか。こんな馬鹿さ加減の挙句の落選なのだから、都知事に対して「この辱めを、どうするの!」と叫びたい東京都民も少なくないことだろうと拝察する。なお、都知事は皇太子殿下に対して投票への応援のため投票会場への行啓を奏請していたらしいが、畏れ多くも、殿下の顔にまで泥を塗り奉るつもりだったとは不敬の極みで呆れた話。(十月三日午後三時四十分記之)