新番組=東京DOGS第一話

今宵からの新番組。
フジテレビ系。月九ドラマ「東京DOGS」。第一話。
堀川経一巡査の役を演じる勝地涼の動き方が面白かった。驚いたことに、高倉奏巡査部長を演じる小栗旬に、何となく似て見えた。正確に云えば、髪を短くした小栗旬が実は勝地涼に近い顔立ちだったと判明したということだろう。見た目が似ているのに中身が正反対の二人組!という設定のドラマにした方が面白くなるのではないだろうか?と思わなくもない。
小栗旬の演じる高倉奏巡査部長は、かなり仕事のできる人物だが、それ以上に物凄く変な人物でもあり、その風情は仮面ライダーイクサ=名護啓介(加藤慶祐)に近い。
今宵の一番の見所は、やはり高倉巡査部長と棚島秀夫(成宮寛貴)との間の激しい銃撃戦にあったろう。成宮寛貴が銃を構える姿は意外に恰好よく見えた。彼には「ブラッディ・マンデイ」における「J」のような自らは動かず他人を動かすだけの悪の親分の役よりも、今回のような自ら武器を取って走り回る強靭な戦闘員の役の方が似合っているようだ。成宮寛貴小栗旬という組み合わせは、馴染み深いというか懐かしいが、さらに云うと、彼等二人と勝地涼という組み合わせは二〇〇三年の夏のドラマ「Stand UP!!」の第一話を想起させて、一段と懐かしい。
ドラマ自体はどうだったろうか?と考えるに、印象としては、物凄く唐突な比喩で云えば、「オルトロスの犬」の第二弾!みたいな感じがあったというところだろうか。ところで、この番組の公式サイトによると、勝地涼の演じる堀川巡査は東京大学法学部卒業の所謂キャリア組という設定だそうだ。警察官僚の候補生は警部補からのスタートが当たり前ではないのか?どうして巡査なんかに甘んじているのか?意味が判らない。多分このドラマの制作者は刑事ドラマなんか真面目に作る気はないのだろうと推察される。
他方、そんな堀川巡査とは対照的に、キャリア組でもないのに若くして警部補の地位にまで昇り詰めた工藤マルオ(水嶋ヒロ)。彼が実は暴走族で、今でも当時の後輩の蒲田シゲオ(矢崎広)率いる暴走族を一声で呼び寄せることができるという設定を見るに、研音水嶋ヒロで「GTO」の復刻をしたいのではないのか?と思えてしまう。実際、反町隆史も似たような刑事ドラマで巡査長の役を演じていたことがあったかと記憶する。