ホンマでっか!?TVにおける痴漢冤罪ビジネスの話

フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」。今宵も色々面白い話が繰り広げられたが、最も印象深かったのは痴漢冤罪ビジネスの話。リストラの口実を欲している企業にとって、リストラ候補者を痴漢に仕立て上げることが今や最も有効な方法と化していて、これに応じて痴漢の罪を捏造する闇組織が大繁盛しているとか。これに関連して構造主義者の池田清彦早稲田大学教授は、大学における権力闘争の具としてもセクハラ問題が有効であると考えられていることを指摘し、暗い夜道と女子学生には気をつける必要があることを述べていた。実に恐ろしい話だ。痴漢やセクハラに関しては、男女間の差別を是正する目的から女性側の訴えを疑わず、男性側の弁明を疑い、「疑わしきは罰せず」ならぬ「疑わしきは罰する」という極めて奇妙な掟が普及していることから、こうした異常事態が生じたのも必然の帰結と云わざるを得ない。一般論で云えば差別はもちろん是正されなければならないが、それが今度は別の差別を生じるとなると甚だ困るし、何よりもそれが悪事の温床にもなっているとなると、やはり是正の仕方それ自体に問題があると考えるほかない。無実の罪で痴漢という犯罪者に仕立てられた者に対して、「男は女を差別してきたのだから仕方ないよ」と言い放つ人がいるとすれば(実際そのように言い放った元大学教授の女性評論家をテレヴィで見た記憶があるが)、その人は既に闇組織の一味のようなものだろう。