ホンマでっか!?TV二時間半

フジテレビ系「ホンマでっか!?TVSP」。
約二時間半もの特別番組だが、内容の密度は通常の三十分番組のときと殆ど同じだったのが凄い。唯一の欠点は、途中に挟まれた著名芸能人の悩み相談において、野村監督の妻が傲慢にも横暴に下らない発言を連発したことが番組の楽しさを悉く邪魔して潰したこと。そもそもあの老女がこの番組に向いていないこと位は誰にでも予想できたはずであるのに、どうして出演させたのだろうか。ブラマヨ小杉竜一が「何でこんなことになったんや?よかれと思って集まったのに!」と叫んでいたが、実に的確な突込みだった。それにしても、突込み芸人としての小杉の力の確かさをこの番組で認識した者も少なくないのではないだろうか。
面白かった場面として、私的には例えば、望ましい睡眠時間(最低七時間は必要だが、それ以上は害悪)について論じる武田邦彦中部大学教授が島崎和歌子に対して邪悪な笑いを見せたところを挙げたい。睡眠時間の内、初めの四時間半は身体中の老廃物の排出処理のために必要で、然るのちの二時間は頭脳の整理のために必要であるから、合計七時間の睡眠を取ることが望ましい!ということを論じた武田教授は、よく寝た方が若さを保てるの?と尋ねた島崎に対し、四時間以内の睡眠しか取っていなければ老化は早まるしかないことを、笑いながら説明したのだ。人々を不安に陥れるような話題を語るとき不意に笑ってしまうのは武田教授の特徴で、それがこの番組の面白さを強調している気がする。
衝撃的だったのは、池田清彦早稲田大学教授が若かったとき女には全くモテなかったものの年上男にはなぜかモテモテで、五十歳過ぎた男と所謂援助交際をしていたことがあったと告白したこと。色々貢いでもらっていたとか。当人は大した話題ではないと思っていたようだが、場内は騒然。