テストの花道&寄り道第十回

夕方、大街道の出口にある電器店に行き、最新のデジタルカメラを購入した。串揚げ店で夕食を摂って帰宅したのちデジタルカメラへの充電を開始。約三時間を要した。試しに書棚のボルゲーゼのアレース像フィギュアを撮影してみた。千四百万画素もあると流石に高画質だ。
ところで。
NHK教育の、受験生のための(そして大人にも為になる)番組「テストの花道」(及び関連番組「テストの寄り道」)。今月五日の土曜日の朝九時二十五分から再放送(及び九時五十五分から放送)された第十回を録画しておいたのを見た。
今回のは「花道の先輩ドキュメント」と題され、この番組に「花道の先輩」として出演している現役大学生たちがどのようにして入学試験に成功したのかを、当人による体験談のほか再現ドラマも交えて明らかにするという企画。三人の大学生の例が取り上げられ、その内二番目の慶應義塾大学法学部生の話に関してはその再現ドラマに真田佑馬が出演していたかと思う。彼の芝居を見るのは「1リットルの涙」で主人公の弟の役を演じていたのを見て以来のこと。
一番目の、沖縄で長閑な高校生活を送りながらも偏差値三十五から奮起して早稲田大学教育学部に入学した人の体験談は興味深かったが、二番目の人の体験談には面白味を感じなかったのは、語られた話が基本的に自身の能力で合格できる名門校をどのように選んだかの話でしかなかったからだ。東京大学法学部と慶応義塾大学法学部を併願している受験生は五教科を勉強しなければならないが、慶応義塾大学法学部だけに絞り込んだ御蔭で二教科だけに全力を注ぐことができた!という体験談を聴かされても、何とも反応には窮する。確かに受験の戦略としては正しいだろうし、吾自身も実のところは似たようなことをやったので否定する気にはならないが、真に学力を高める方法としては大して参考にはならない。