月九ドラマ月の恋人第八話=最終回-葉月蓮介と木村拓哉

フジテレビ系。月九ドラマ「月の恋人」。第八話=最終回。
第一話と第二話を見て以降、何となく見る意欲を欠いて、見ていなかったのだが、今宵の約二時間に及んだ最終回を九時半頃から何となく見始めたところ、先週までの五話の流れを全く把握していないにもかかわらず特に支障なく見ることができた。
一つ確実に云えることは、木村拓哉には、既に出来上がって拡大の路線を行くしかない巨大企業の高慢な社長の役よりも、その会社から追放されてもなお自力で這い上がるべく少数の仲間たちと作った小さな組織で大きな野心を抱えて奮闘する不屈の男子の役の方が圧倒的に合っていたということだろう。そして、かつて自身が一代で築き上げたにもかかわらず今や自身のものではなくなってしまった大企業レゴリスとの一騎打を前にして、恐怖と緊張で落ち着かない様子だった葉月蓮介の姿は、かなり勝手な見方で云ってしまえば、約二十年間もの長期間、アイドル界の最前線を疾走し続けなければならなかった木村拓哉を表しているかのようにさえも見えて、このドラマの中で唯一そこだけは味わい深かったと思う。同時に、葉月蓮介と結婚する夢の叶わなかった大貫柚月(北川景子)には新たに幸福になって欲しいと思う。
ところで。
来週の月曜の夜八時TBS系「ハンチョウ」には菊池風磨が出演するとか。見逃さないように、録画を予約しておこう。中島健人にも何かテレヴィドラマに出演して欲しい。