仮面ライダーオーズ第八話
東映「仮面ライダーオーズ/OOO」。
第八話「サボりと無欲と休憩中」。
冒頭の二分間分を見逃したので、先週の話を構成する三題を聞き逃した。残念。
さて、今回は火野映司(渡部秀)のパンツに対するこだわりが改めて強調された。アンク(三浦涼介)からは、彼の欲望がパンツにばかり向けられているかに見えるところを揶揄されたし、鴻上財団の隊長、後藤慎太郎(君嶋麻耶)までもが火野映司を「パンツ」呼ばわりする始末。
しかし彼がそれほどまでにもパンツへのこだわりを持つのは、祖父からの教えと、彼自身の覚悟によるものだったと判明した。何時どのような事態に見舞われるかも分からぬ過酷な運命に立ち向かう男子たるもの、下着だけは常に一張羅であるべし!というのが火野家の祖父の教えであり、その教えを解する孫、火野映司は居所を定めることもなく苛烈な土地をも訪ね歩く人生を選んだ旅人として、まさにパンツを常に一張羅であるようにしようとしているのだ。
そんな火野映司を「パンツ」と呼んで馬鹿にした後藤慎太郎にも、一つ重要な事実が判明した。これまでの話において鴻上財団の開発した重要な武器の数々を仮面ライダーオーズ=火野映司のために配達する役割を果たしながらも、その任務それ自体を不本意に感じているのが明白である彼が、少なくとも現時点においては敵ではないはずの火野映司に対して殆ど敵意に近い感情をさえも抱いているかに見える理由は、一応は火野映司がアンクの配下であるからではあるが、どうやらそれだけでもなかったようだ。「世界平和」の実現を志して鴻上財団バイク隊に入隊し若くして隊長になった彼は、その種の高邁な使命感を抱いているとも見えない火野映司なんかよりも己こそが鴻上財団の武器の数々を使用して闘うに相応しいと考えている。要するに嫉妬があったのだ。