黄金の豚第五話

日本テレビ系。水曜ドラマ「黄金の豚-会計検査庁特別調査課」。第五話。
会計検査庁特別調査課長補佐の明珍郁夫(生瀬勝久)が金融企画庁の課長へ栄転。これを機に彼の姿を見ることは二度となかった…といったような類のことを、物語の語り手としての工藤優(岡田将生)が述べていたが、これで退場だろうか。その真相が今後の物語において問われることはあっても当人が出てくることはないのだろうか。
この奇妙な退場をめぐる劇中の事情は二つあった。第一に、官界出身の会計検査庁検査官、茶々万史郎(近藤芳正)は特別調査課第二係の活動を抑制するために堤芯子(篠原涼子)を退けたいと考え、その考えに従おうとしなかった明珍郁夫を許し難く思ったようだが、第二に、民間の金融界から起用された検査官、久留米勲(宇津井健)は明珍郁夫の部下にあたる堤芯子の第二係調査官への起用を決めた張本人であり、その活躍を煽るためにはその組織の構成員を守る必要があると考えたに違いない。明珍郁夫の突然の栄転は何れの力が作用した結果だったのか、或いは両方の力が衝突した結果だったのか。劇中で解明されるだろうか。